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おおきな灯り、ちいさな灯り

 

今年もまた、街にクリスマス・イルミネーションが輝く季節がやってきました。クリスマスに予定がなくたって、ましてやキリスト教徒じゃなくたって、なんだか街の灯りを見ているだけで心が弾んできます。
ネットでクリスマスのイルミネーションの起源を検索してみると、「宗教改革で知られるドイツ人のマルティン・ルターが、夜森の中で煌く星を見て感動し、木の枝に多くのロウソクを飾ることでその景色を再現しようとした」という説が多く見つかります。

面白いと思ったのは、資本主義の精神に関係するプロテスタントの影響を受けている人は家でもイルミネーションを積極的に使用して華やかだけど、カソリックの人は比較的質素で、キリスト生誕にまつわる物語を人形や置物を使ったジオラマで再現して祝うことが多いという説。
そういわれてみると、現在のクリスマス・イルミネーションの起源が、資本主義大国(?)アメリカ・カリフォルニア州の小さな町アルタディナから広がったという話もうなずけてしまいます。

アルタディナという町は、不動産王のジョン・ウッドベリー氏が1885年におこした町。ウッドベリー氏は町に巨大邸宅の建設を計画し、邸宅前の私道に134本の雪松を植えました。しかし、邸宅建設は棚上げとなり、134本の雪松たちだけが後に残されました。
その後1920年にアルタディナの住民とデパートのオーナーだったフレデリック・ナッシュ氏の手により、残された雪松に当時としては珍しい「電気を使った」世界初のクリスマス・イルミネーションを試みたそうです。その目的はナッシュ氏の経営するデパートの宣伝だったそうなので、そういう意味でも現在の商業施設に飾られるイルミネーションと似ていますね。当時の写真を見ると、イルミネーションに彩られてずらっと並んだ雪松の姿が、なんだか愛らしく見えます。この街並みは、今でも「サンタローザ通りのクリスマス・レーン」として親しまれているそうです。

そこでふと思い出したのは、半年ほど前の夏の夜、大阪の茶屋町を歩いていた時のことです。休業日のはずはないのに、いつものショッピング街の灯りがなんとなく暗く、でもなにやらたくさんの人が輪になって何かを囲んでいます。それはたくさんのロウソクの光でした。灯りの近くには「100万人のキャンドルナイト」と書かれたボードがありました。

「100万人のキャンドルナイト」とは、2001年に「1ヶ月に1基ずつ原子力発電所を建設する」と発表したアメリカ・ブッシュ大統領の政策に反対するカナダの人たちがおこした「自主停電運動」をヒントに、明治学院大学教授の辻信一さんが「日本でもやってみよう」とはじめられたのがきっかけだそうです。「100万人のキャンドルナイト」のサイトによると「家でキャンドルを灯して過ごす」、これだけでもこの運動に参加したことになるとのこと。各地のイベントでは、「電気を消してろうそくの明かりで過ごしながら、大切な人や環境などについて考える」運動としてもとらえられているようです。
街を彩るイルミネーションも、現在では省エネルギーのものも増えています。クリスマス・イルミネーション楽しんだ後に、たまには部屋の灯りを消して、ロウソクの光に思いをはせてみる。そんな時間も、冬の夜長の楽しみ方かもしれませんね。



「100万人のキャンドルナイト」
http://www.candle-night.org/jp/index.html


参考サイト
http://allabout.co.jp/living/light/closeup/CU20031217A/index.htm
http://www.kitakyushu-blog.com/health/2007/12/24.html
http://www.candle-night.org/jp/index.html

 


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