色んな意見があると思うが、僕は彼らのパフォーマンスを立ち止まって見る価値があると思う。上手い下手に関わらず、彼らは色々な人の前でパフォーマンスするのに本当に努力をしているのだ。僕はほぼ毎日路上パフォーマンスアーティストを見かけるが、その日はいつもと少し違っていた。ジムからの帰り道、自転車をごぎながら僕の頭の中は夕飯何を作るかでいっぱいだった。
ここ日本ではたくさんのことに驚かされてきたし、僕の西洋的な価値観が全く通用しないことも多々あった。正直に言うと日本の伝統のようにむしろ理解できないことだらけだ。でもその夜は違っていた。たぶんそれほど目立ってはいなかったが、それは突如僕の足を止め、思わず聴き入ってしまった。その本当にすばらしいブルースを聴いたとき、僕は自分の目と耳を疑った。
ここ日本に来てから今まで、特に夜自転車で目的地まで向かっている時に若い男女が路上で歌などを歌っているのをよく見かけた。ラップからロックまで、Jポップなど様々な路上のパフォーマンスを見てきた。今では、めったに見られないがフラメンコやタップダンス、オーストラリアのアボリジニー音楽といった新しいジャンルの路上パフォーマンスがここ日本でも見られるようになってきた。日本人が路上で伝統的なアボリジニーのオーストラリア音楽を演奏しているのを僕は本当に見たのだ。それは他の国では見たことがないものだった。
西洋人は皆、日本人と言えば他の国から持って来た物を全くそっくりに日本版コピーを作るというステレオタイプな考えを持っている。食べ物やファッション、ダンス、音楽、ビジネス倫理や価値観、テレビなどを見るとある程度それは事実であると認めざるを得ない。
その夜、僕が聴いたブルースは本当にずば抜けて素晴らしかった。とても新鮮で、とても個性的で、少し真面目で堅苦しい部分もあったけれど、本当に聞き惚れてしまった。また、そこからそんなに遠くない所で若い男女のグループがタップダンスを披露していた。タップダンスについては詳しくないけれど、日本で外国のそういったパフォーマンスをしている彼らの姿を見て幸せな気分になった。
もちろんどこの国でも路上パフォーマンが見られるが、ほとんど場合お金を稼ぐためにしている。僕はまだ日本でお金を稼ぐためにパフォーマンスをしている人を見たことがない。彼らは路上で楽器などを準備して、ただ通りすがりの人を楽しませるためにパフォーマンスをしている。もちろん彼らのほとんどは、バンドやグループのプロモーションをしたいし、時々フライヤーやCDを置いている。だから、次君が道を歩いている時に惹かれる音楽が耳に入ってきたら立ち止まって、気軽にギターケースの中にコインを入れたらいい。彼らはただちょっと立ち止まって聞いてくれるだけで幸せだから。
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