fewとseveralの違い!?英語の数字にまつわるアレコレ

今回は、数字にまつわる英語アレコレをご紹介します。

以前、外国人の友人が「1ぽん、2ほん、3ぼん、4ほん、5ほん、6ぽん…って、なんで、ぽんとかほんとかぼんとか、いちいち変わるんだ!君はどうやって覚えたんだ?」と半発狂していたのを思い出しました。なぜだと問われても、「そういうもんだから」としか答えられません。数の数え方や単位は、日本人なら疑問を感じることなく自然に覚えたはずですよね。

さて、英語の場合はどうでしょう?

学校の授業や問題集で一生懸命英語を勉強したのに、いざ海外に行ってみると知らない表現や教科書には載っていないスラングに戸惑った経験をする人も多いのではないでしょうか?

severalって、一体いくつのこと?

数字に関する単語は簡単そうで、実際にはそうではありません。著者も渡米当初、アメリカ人の旦那と数字のことで討論になったことがあります。たとえば、a coupleと聞けば、いくつを思い浮かべますか?著者が記憶している限りでは、英語の授業で『2から3』と習いました。ところが、旦那曰く、ちょっと違うのだそう。正確には、『2』。なぜかというと、夫婦や恋人同士などの『つがい』をa coupleというのだから、2でなければおかしい。つがいなのに、3はないとのこと。では、a fewはいくつなのでしょうか?こちらは、著者が授業で習った通り、『2から3』が正解です。次に、several。確か、『5から7』ぐらいと出典:習ったはずなのですが、旦那が言うには、多過ぎるのだそう。では、severalはいくつかというと、感覚的にはa fewと大差がないのだそう。いや、それはいくらなんでも少な過ぎるのでは?と思い、調べてみました。

-several—more than two but not very many(※1)

『2以上だけれど、あまり多くない』…曖昧な表現ですね。あまり多くないって、いくつからを多いって言うんでしょう?!英語学習者にとって、このような感覚的な説明は困ってしまいます。旦那が言うには、severalは『3から4』ぐらいだそう。著者が習った『5から7』とは大きな開きがあります。じゃあ、5はなんというのか?と食い下がると、a lotだよ!との回答が。アメリカ人なら、学校で習わずとも生活していく中で、自然と身に付く数字の感覚なんだそうです。今まで、6ぐらいの意味でseveralを使って話していたのに、アメリカ人の頭の中では4ぐらいと解釈されていたなんて…!衝撃です。と、いうことで、まとめると次のようになります。

a couple (2) < a few (2~3) < several (3~4) < many, a lot (5~)

buck とかgrandとか…お金に関する表現

アメリカの硬貨は、1セントがペニー(penny)、5セントがニッケル(nickel)、10セントがダイム(dime)、25セントがクォーター(quarter)の通称で親しまれていることをご存知の方は多いと思います(そして、その言い方は日常生活で普通に使われています)。では、アメリカ人が、 「Do you have 5 bucks?」と言っているのを聞いたことがありますか?バック(buck)って何?と、著者も初めて聞いたときは思いました。バックはドル(dollar)のスラングなのです。バック(buck)は雄鹿の皮のこと。なぜドルがバックと呼ばれるようになったかは、アメリカの開拓時代にその答えがあります。お金の代わりに、ネイティブアメリカンと鹿の皮(buckskin)を使って交易していたことから、ドルを表すスラングとして今日に残っているのだとか(※2)。ちなみに、旦那の説明では、牡鹿より雄鹿のほうが身体が大きいので、雄鹿の皮が好まれたのだとか。

次にご紹介したいのが、グランド(grand)。アメリカの映画やドラマを観ていると、「I need ten grand. 」のような言い方がよく出てきます。さて、グランドとは何ぞや…?とお思いでしょう。グランド(grand)は、1000を表す単位です。したがって、ten grandは、10,000ドルのこと(※3)。また、求人情報を見ているときによく目にする単位が、Kです。「entry level welcome: salary 30K」 という具合です。Kはキロを由来とする1000を表す単位です。30Kは、30,000ドルを意味します。

1,500をなんと言う?

1,500を英語でなんと言いますか?そんなの簡単、one thousand (and) five hundred…正解です。著者も学校でそう習いました。でも、ネイティブスピーカーは口語では異なった言い方をします。では、代わりになんと言うのか?アメリカ人はこう言います。fifteen hundred。著者も最初に耳にしたときは、ちょっと混乱しました。でも、千の単位を使用する代わりに、百の単位を使用しているということが分かりました。慣れると、こちらのほうが分かりやすく便利です。ただし、日本の学校の試験で1,500の英語の読み方をfifteen hundredと回答すると、出題者が求めている答えでないという理由で不正解を食らう可能性があるかもしれません 。

まとめ

ここでご紹介した数字にまつわるアレコレは、まさに生きた英語です。感覚的なものに関しては、なぜ?と納得できないこともあるでしょうが、ネイティブスピーカーでない私たちは、理屈抜きで覚えるしかありません。今回ご紹介した英語の表現は四の五の言わずに覚えて、今後外国人との会話の中でどんどん使用して、ぜひものにしてくださいね。

参考文献:
(※1)simple definition of several

http://www.merriam-webster.com/dictionary/several

(※2&3)Why is a dollar sometimes called a “buck” and 1000 called a “grand”, etc?
https://www.quora.com/Why-is-a-dollar-sometimes-called-a-buck-and-1-000-called-a-grand-etc

photo by: https://www.pakutaso.com/

written by: Olivia

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