欧米人男性とのくだらない喧嘩内容と仲直りの仕方

欧米人男性とお付き合いした経験のない方は、ときに欧米人男性が常に『優しくてロマンチックな映画の中のいけてる主人公のような生活を送っているのでは?』と勘違い(妄想とも呼びます)される人もいるようです。しかし、いくら欧米人男性といっても、喧嘩する内容は、実は日本人男性とのそれとほとんど変わらなかったりするのです。欧米人のパートナーと良い関係を続けるために知っておくべきありがちな『くだらない』喧嘩の理由と、仲直りの仕方をご紹介します。

イギリス人カップルの喧嘩の実態

イギリスのデイリー・メール紙の記事によると、イギリス人のカップルは年間312回も喧嘩をしていることが分かっています(しかも、喧嘩になるのは大体木曜の夜の8時ごろで10分ほど)。312回って、ほとんど毎日ではないですか?!では、どんな理由で喧嘩に発展しているかと言いますと…1.台所などのシンクの汚れ、2.トイレのシミ、3.テレビのチャンネル争い、4.トイレットペーパーを取り換えない、5.トイレの便座を上げっぱなしにしておく、6.照明の付けっぱなし、7.家中に汚れたカップを放置、8.床やベッドに濡れたタオルを放置、9.物を捨てずに溜め込む、10.トイレの後で流さない(※1)。何だか、どこかで聞いた痴話喧嘩の内容ですね?

また、カップルを苛立たせる理由は、1.出掛ける準備に時間が掛かり過ぎる、2.家事のことで小言を言われる、3.照明の付けっぱなし、4.排水溝の抜け毛、5.物を捨てずに溜め込む、6.ゴミ箱を一杯にする、7.使用済のティッシュペーパーを家中に放置、8.家中に汚れたカップを放置、9.テレビのチャンネル争い、10.メロドラマの鑑賞(※2)だそう。

アメリカ人カップルの喧嘩の実態

では、アメリカ人カップル(恋人・同棲カップル含む)はどうかと言いますと、言い争いの理由は、1.車の運転中に道に迷う、2.(いろんな面で)だらしない、3.出掛ける準備に時間が掛かり過ぎる、4.買い物の仕方の相違、5.元配偶者や元恋人のこと、6.コミュニケーション不足、7.性生活、8.片方が常に自分が正しいと思っている、9.悪い癖、10.激怒や過去の終わったことに対する積み重なる怒り。まるで、我が家のアメリカ人の旦那のことを述べているのかと驚きました。そして、車中での言い争いが、車社会のアメリカならではです。しかし、半数の理由がイギリスのカップル同様些細なことばかりです(※3)。

調査から分かること

ふたつの調査から分かることは、欧米人男性がいくら日本人男性よりレディーファーストが徹底されていて、口が上手くてロマンティックであったとしても、結婚したり同棲すると日本人男性と喧嘩するであろう同じような内容で揉めるという点です。女性は男性より家の中で気付いた小さなあれやこれやについて、男性に小言を言いがちです。一方、男性は家ではくつろぎたいのにガミガミ言う女性を『母親みたいでうるさい』と思う傾向が。夫婦喧嘩は犬も喰わないとはよく言ったものですね。そういった意味では、人種・国籍問わず、男性の基本的性質はあまり変わらないのでしょう。交際中はともかく、一つ屋根の下に住むと生活感が出るのは仕方ありません。また、頭の中で描いていた理想(欧米人男性は映画の中の主人公のようなスマートな暮らしをする)と現実が異なるのは当然のことです。

日本人女性の怒り方

喧嘩するときの日本人女性の怒り方に驚く外国人男性がいます。彼ら曰く、日本人女性は小さい怒りを溜め込んで、一杯になったら爆発する(ときには、手が付けられないほどの怒り心頭具合)らしいです。そう言えば以前、漫画『毎日かあさん』の作者である西原恵理子さんのインタビューが、ちょっと話題になりました。西原さんが言うには、『たとえば男と女が喧嘩すると、いきなり凄く昔のことを女が言い始めるでしょ。女の人はポイントを貯めているんです。「今のあんたの言葉が百ポイント目で、今からキャッシュバックキャンペーンが始まります」と今まで貯めてきた怒りがバーッと出てくる(笑)(※4)』だそう。なかなかうまいこと表現していると思いませんか?きっと、思い当たる節のある方が多いのではないでしょうか?

思ったことは口に出す

しかし、この方法を欧米人男性に実践すると、戸惑う人が多いようです。爆発するぐらいなら、何故その都度はっきり言わなかった?となるのですね。自己主張が強く、沈黙は金ではなく、忍耐は必ずしも美徳とは限らない欧米諸国では、何か問題があれば口に出して言うのが基本です。以心伝心や一を聞いて十を知る…のようなことわざがある日本の文化で育った我々としては、いちいち話し合うのが面倒だ!疲れる!言わないと理解できないのか!と言いたくなるのも、分からないわけではありません。また、喧嘩すると相手と口を利きたくなくなって、ブスっと黙り込んでしまう女性も多いのではないでしょうか?ところが、この沈黙の制裁(英語で、silent treatment)は、長期的に見てカップルの関係に悪影響をもたらすという調査結果もあります。言いたいことは、はっきり言ってすっきりする。話合ったら、嫌な気分を引きずらずになるべく早く仲直りする。これが良い関係を長続きさせる秘訣です。

言い方に注意する

英語で「It’s not what you say, but how you say it. 」という表現があります。喧嘩のとき、話し合いのときは、この点に注意が必要です。よく言われていることですが、相手の非を「あなたはいつもXXだ」「XXするから、あたなは○○に違いない!」という風に、あなたを主語にして相手を責める。また、話の本質から脱線する(過去の話を持ち出す・相手を決め付けで話す)のは避けて、現時点で問題になっていることのみを話し合うこと。相手にお願いしたい(注意したい)ときは、「あなたはXXするべきだ」ではなく、「私はあなたにXXして欲しい」と伝える。男性はいろんな意味でシンプルですから、言い方ひとつで彼らのプライドや沽券を傷付けずに済むのではないでしょうか?

最後に

著者も結婚当初、「国際結婚ってどんな感じ?」と、日本の友人たちからよく尋ねられました。そこで、「旦那がテレビのチャンネルをすぐに変えようとして喧嘩になることもある。脱ぎっぱなしの靴下が床に放置されていて、イライラすることもある」と答えると、「なんだ。日本人の夫婦と変わらないね。」と言われたのを覚えています。外国人といっても私たちと同じ人間です。腹が立ったり、傷付いたりするポイントにもさほど違いはありません。彼らも長い仕事を終えて帰宅したら、だらっとしたくもなります。彼らに過度な妄想や期待は酷です。この記事が、みなさんが将来の外国人のパートナーとの良い関係を保つために少しでも役に立ちますように!

参考文献:
(※1~2)Couple argues 312 times a year
http://www.dailymail.co.uk/femail/article-1348308/Couples-argue-312-year-likely-8pm-10-minutes.html
(※3)10 Most Common Reasons Couples Fight & How Not to Let It Break You
http://thestir.cafemom.com/love_sex/140065/10_most_common_reasons_couples
(※4)e-honインタビュー 『毎日かあさん』の西原恵理子さん
http://www1.e-hon.ne.jp/content/sp_0031_i_saibararieko.html

photo by:http://articles.pubarticles.com/
written by: Olilvia

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