アメリカ発!近年の熟女ブームの真相とは?

最近よく耳にする年の差婚。昔から、主に経済的に恵まれた年上の男性が、若い女性をトロフィーワイフとして娶るのはよく聞く話です。ところが、年上の女性とかなり若い男性のパターンは、まだまだ少ないのが現状です。昔は、歌手の小柳ルミ子(若い方たち、ご存知です?)、5年ほど前ならグラビアアイドルのほしのあき、海外セレブではデミ・ムーアなどが年の差婚をした代表格として有名です。女性がかなり年上の場合の年の差婚は事例が少ないために、話題にもなりやすいようですね。さて、近年アメリカでも若い男性の間で熟女ブームがあるとか。一体どんな状況なのでしょうか?

若い男性と付き合う年配の女性たち

日本では、40歳前後の女性を称してアラフォーと呼ぶのはもう一般常識。アメリカでは、40歳以上の一部の女性をスラングでクーガー(cougar)と呼びます。クーガーって何?と思った方もいるでしょう。クーガーとは、アメリカに住むマウンテンライオン(見かけは、雌のライオンを小型にした感じ)のことです。40歳以上の女性全員が必ずしもクーガーというわけではありません。アメリカ人がクーガーと呼ぶ女性は、アメリカでかつて社会現象にもなったドラマ『Sex and the City』の主要登場人物の一人、サマンサのような人です。彼女には、かなり年の離れたイケメンのボーイフレンドのスミスがいましたね?要するに、40歳以上でもセクシーで自分に自信がある年下の男性を狙う肉食系熟女です。

年の離れた女性と付き合う男性たち

以前ご紹介した記事『欧米人恋愛に相手の年齢を気にしないは本当か?を検証』で、20代の男性が年上の女性と付き合うことに抵抗がないことはすでにお話ししました。しかし、今回お話しするのは、年の差が5歳ぐらいの話ではなく、親子ほどの年が離れていても問題なく、それどころか、逆に大歓迎!な男性が増えているという驚きの話です。アメリカで密かに熟女ブームが到来しているとは!若い男性が母親ほどの年が離れている女性に惹かれることを、『ロビンソン夫人症候群(Mrs.Robinson Syndrome)』と呼ぶそうです。ロビンソン夫人って誰?と調べてみたところ、どうやら若かりしころのダスティン・ホフマン出演映画『卒業』から来ているようですね。

クーガーたちと付き合う理由

日本でいう『悟り世代』に該当するのが、アメリカで1980年から2000年の間に生まれた『ミレニアル』世代です。草食系男子が多いことでも有名なこの世代、様々な理由で結婚になかなか踏み切れない世代とも言われています。最近では、30代半ばぐらいになるまでは結婚を考えたくない男性も増えているとか。でも、恋愛はしていたい。そんな彼らが惹かれるのは、彼らより若い女性でも、同世代の女性でもなく、クーガー世代の女性なのです。クーガー世代を好むのには理由があります。まず、彼女たちは精神的にも経済的にも自立していることがあげられます。しょっちゅう連絡を取らなくても、若い女性のようにヒステリーにならずに精神的に安定している。デートのたびにお金を全額出す必要もない。それから、仕事や趣味などに自由に没頭させてくれるし、束縛がない。さらに、性的にも成熟している。男性を『育ててくれる』余裕がある。男性が何が必要かを熟知している。出産リミットはもう関係ないので、結婚を催促されることがない(※1)。なんだか、男性側に都合の良いことばかり言っている気がしないでもありません(しかも、母のような寛大な愛で癒されたいとは、ちょっとマザコン気味?)。要するに、年の離れた女性は心に余裕があり、若い女性ほどハイ・メインテナンスではないというのが理由なようです。

しかし、やはり最後には落とし穴が?

20代から30代の男性と付き合う年上女性たちが恋人との関係に満足している割合は、同世代の男性と付き合う20代から30代前半の女性の割合よりも高いといいます(※2)。若い男性が年上女性を望んでいるとなると、年下狙いのクーガーたちには願ったり叶ったりのようにも思えます。しかし、この傾向には落とし穴があるようです。まず、ある調査で、5歳年齢差が開くと離婚率が18%になること(ちなみに、1歳差の場合は、わずか3%)。さらに、離婚率は10歳差では39%、20歳差では95%にも及びます(※3)。また別の調査でも、年齢が近い者同士の結婚の方が、結婚が長く続いやすいことが分かっています(※4)。ただし、この結果は、夫婦のどちら(性別)が年上・年下かは関係ないので、かなり若い女性と結婚した男性にも当てはまります。

次に、年の離れた若い男性が、かなり年の離れた女性と結婚を前提に付き合うケースが多くないということ。彼らは、クーガーと呼ばれる女性に出産を期待していません。言い換えると、子供が欲しくなったら、生殖可能な年齢の女性に走るということです。したがって、『20代30代は、あれだけまだまだ子供はいならいと言っていた男性が、40代に近付くと急に「やっぱり子供が欲しい!」となることはよくあります。最後に捨てられて傷付くのはあなたです。深入りするのもほどほどに…』と、クーガーたちに警告する記事も珍しくないようです(※4)。

まとめ

俳優のヒュー・ジャックマンには13歳年上の妻がいて、幸せにやっているようですね。しかし、このようなケースは現実では稀なのですかね、やはり。日本のように名ばかりの熟女ブームではないにしろ、結局最後には若い女性に行ってしまうところは、残念ながら日本もアメリカもさほど変わりはないようです。クーガーって、ワイルドな響きです。でも、一人前の男性に育て上げた後、自分から巣立つ彼を見送る『成熟した物分かりの良い女性』に徹する必要があるなんて、なんだか切なくありませんか?その点、売れない俳優志望のスミスをハリウッドスターに育て上げた挙句、「I love you, but I love me more.」と言って彼と別れたサマンサは、さすが一枚上手ですね!

参考文献:
(※1、4)Why today’s young men can’t stop chasing older women: It’s a trend that reveals so much about modern relationships?
http://www.dailymail.co.uk/femail/article-3273255/Why-today-s-young-men-t-stop-chasing-older-women-s-trend-reveals-modern-relationships.html
(※2)Age Is Just A Number To Younger Men, Who Now Prefer Dating Older Women
http://www.medicaldaily.com/age-just-number-younger-men-who-now-prefer-dating-older-women-320136
(※3)The bigger the age gap, the shorter the marriage
http://nypost.com/2014/11/11/the-bigger-the-age-gap-the-shorter-the-marriage/
(※4)For a Lasting Marriage, Try Marrying Someone Your Own Age
http://www.theatlantic.com/health/archive/2014/11/why-to-marry-someone-your-own-age/382520/

photo by:http://www.richmond.com/
written by: Olilvia

関連記事

  1. 【国際結婚】苗字はどうするの?夫婦別姓?

  2. 私って「彼女」?「付き合って下さい」と告白しない外国人達

  3. 異人種間結婚はまだまだ珍しい?ある事件で明らかになった人々の固定観念とは?

  4. 外国人の彼があなたに「I love you.」を言わない訳

  5. めっちゃ簡単!英語が苦手ならにっこり笑顔で勝負!

  6. 【外国人男性にモテたい方必見】外国人はお尻に夢中!?