アメリカで大人気!オーガニック系スーパー、トレーダージョーズとは?

アメリカ人が好む食べ物といえば、ハンバーガーやピザなど不健康なファストフードばかり連想されがちです。でも、特に都市部においては健康志向で、オーガニックな食材に高い関心を示す人の割合が高くなります。アメリカのオーガニック系のスーパーの二大巨頭はホールフーズとトレーダージョーズ。日本でもこの2店の熱烈なファンが一定数いると聞いています。そこで今回は、著者も頻繁に利用しているトレーダージョーズについてご紹介します。

そもそも、トレーダージョーズってどんなお店?

トレーダージョーズは全米41州に460店舗以上を展開しているスーパーマーケットです。『良いものを安く』の会社理念を基に、他の米系スーパーマーケットとは異なったアプローチで顧客を魅了し続けています。アメリカ人の健康志向や食品の安全性への関心が追い風になって、トレーダージョーズは【人気オーガニックスーパー】としての地位を不動のものにしました。

同店は他店よりいち早く『脱中国産宣言』をしたスーパーとしても有名です。取り扱われている野菜や果物の大半はアメリカ産。例えば、同じバナナでもオーガニックとそうでないもの両方を販売していて、オーガニックのバナナ(1本)はそうでないものより1セント高いだけです。日本では有機野菜は高価なイメージがありますが、アメリカでは手軽に入手できるのが嬉しいところです。

トレーダージョーズの商品に手頃な価格設定がされているのは、80%の商品が自社ブランドだから。その品質は大手ブランド商品と比較してもまったく遜色ありません。小ぶりな店舗ながら品揃えがよく、必ず何か買いたくなるものが見付かります。

元社員により明らかになったトレーダージョーズの魅力の秘密

トレーダージョーズに関しては著者の周りからの評判も上々です。日本人好きする店だと断言できます。買い物に行くたびに好きになり、いい気分で店を後にする…その理由は何なのか?と不思議に思っていたところ、興味深い記事を発見しました。そこには元社員によるトレーダージョーズの裏話が8つ紹介されていました。

カスタマーサービスの質が高い理由

社員を余裕を持たせて多めに配置しているから。通りで、店内でハワイアンシャツを着た店員たちを簡単に見付けることができるし、何か探している様子を察知した店員がすぐに声を掛けてくれるわけですね。トレーダージョーズにはフレンドリーな店員が多く、レジでもちょっとした会話を楽しむことができます。小さい子供に対する対応も抜群で、著者の息子は買い物のたびにレジで同店のオリジナルシールを貰って大喜びしています。

社員は商品をよく理解している

全社員が休憩室で新商品の味見をしています。しかも、新商品を使って料理する担当までいるそうです。こうすることで、顧客から商品の味や意見を求められたときの受け答えを的確なものにしています。これを知って、某米系スーパーマーケットのアイスクリーム売り場での出来事を思い出しました。

ある日、女性客が男性社員に3種類のバニラアイスの味を尋ねている場面に遭遇しました。『このナチュラルバニラは普通のバニラよりグルメな味で…このフレンチバニラもよりグルメな感じで…このエクストラクリーミーバニラもやはりグルメな味で…』おい!全部グルメな味やないかーい!と、思わず心の中で突っ込みました。これでは全然味が伝わってきませんよね。

スーパーマーケットだけど好待遇

トレーダージョーズでは時給12ドルからのスタート。3ヶ月後に月30時間以上の勤務で福利厚生として健康保険と401Kと呼ばれる確定拠出年金が貰えるようになります。年に少なくとも1回、多くて二回の昇給が期待できるとのこと。5年以上働いている社員の中には、時給21ドルを稼ぐ人も。時給21ドルだと年棒が約42,000ドルに。これは一般的な事務職のお給料と同等、もしくはちょっと多い額に相当します。

破棄する食品がゼロの理由

売れ残った商品は食品から花束に至るまですべて地元の団体に寄付されています。これで、店内で『期限切れ間近の見切り商品』が販売されていない理由が明らかになりました。食べ物を無駄にしない意味で、この制度は店側にとっても寄付される側にとってもWIN-WINの状況です。是非日本でも取り入れて欲しいものですね。

店内放送する代わりに

ベルの鳴らし方を工夫しています。例えば、ベル1回で全社員がレジへ直行。2回のベルでレジでレジ担当や顧客に助けが必要(商品の交換など)。そしてベル3回はマネージャーの呼び出しを意味しています。

店内は大きなキャンバスのよう

トレーダージョーズに行く楽しみのひとつに、店内のユニークさがあげられます。同店では各店舗の内装が異なっています。壁には色とりどりな絵が描かれていたり、レジ一つ一つに地元の通りの標識(Hollywood Blvdなど)が飾られたり。それもそのはず。それぞれの店舗にはそれ専用の社員が数名雇われているのだとか。

食べて万が一気に入らなかった場合

なんと、全商品返却可能です。そもそもアメリカは返却天国ではあるのですが、トレーダージョーズの凄いところは例え開封済みでも、一口食べて味がお気に召さない場合でも返却すれば全額返金に応じてくれる点です。ちなみに、著者は今までにハズレの商品に当たったことがないので、未だに返却を試みたことはありません。

トレーダージョーズで買い物以上の経験を

トレーダージョーズ(の社員一同)は客に同社での買い物を【単なる食料品の買い物】だと思って欲しくないのだそう。【食料品の買い出し以上の経験】を体感して貰えるように日々努力しているそうです。

日本の家族や友人のお土産にも最適

家族や友人へのお土産はアメリカ在住の日本人の頭を悩ますネタです。なぜなら、アメリカのお土産はこれといったものがあまりないから。舌の肥えた日本人にアメリカの食品ってどうなの?と躊躇してしまうのは、きっと著者だけではないはずです。

ところが、トレーダージョーズの商品はお土産として日本の家族や友人にも好評です。著者がよく買って帰るのは、ナッツ類とスパイス類。日本で割高(しかも少量)のナッツ類。同店では満足な量がお手頃な価格で手に入ります。グラインダーが付いたスパイスも2ドルほど。いつも挽きたての胡椒などが楽しめるとあって、大変重宝されています。

まだまだアメリカというブランドは健在?

そして、トレーダージョーズといえば忘れてはいけないのが、エコバッグです。州によってデザインが異なる上に、不定期的にデザインの変更もあります。【いかにもアメリカ的】なデザインと色使いがいい味を出している同社のエコバッグは、一番安い物でたった1ドル。

でも、その1ドルのエコバッグがなぜかオシャレな雰囲気を醸し出しているのです。そのせいか、某オークションで6倍ぐらいの値段で出展されているから驚きです。アメリカというブランドがまだまだ力を持っているということかも知れませんね。

おわりに

今後アメリカを訪問予定の人には、トレーダージョーズはお勧めのお店です。ただ、残念なことにハワイには店舗がなく、今後も展開する予定はないそうです。アメリカの中都市または大都市に行けば大体はお店は見付けられます。

著者はつい先日、地元のトレーダージョーズで日本人女性の団体を目撃しました。エコバッグ売り場を前に、『やっぱり可愛い~!』の合唱が聞こえてきました。カワイイ文化の国・日本からの訪問者を喜ばせるなんて、やっぱりトレーダージョーズはやるな!と思いながら店を後にしたのでした。

参考文献:
8 Things You Never Know About Trader Joe’s, Straight From a Former Employee
http://www.msn.com/en-us/money/companies/8-things-you-never-knew-about-trader-joes-straight-from-a-former-employee/ar-AAhNJ4K?ocid=spartandhp

Written by: Olivia

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