日本人の英語訛りってキュートなの!?

どんなに頑張っても英語の発音が苦手だ、日本語訛りの英語が恥ずかしくて人前で話したくないという方に朗報です!訛りを気にして英語を話さないなんて、人生かなり損しています。今回は、そのわけをご説明します。

英語を話すのを躊躇する理由は何?

目下英語を猛勉強中の方の中には、英語を流ちょうに話す人に対して強い憧れや尊敬の念を抱く方も多いのではないでしょうか?しかし、英会話初心者であればあるほど、英語で話すのに勇気が必要なことは決して珍しくはありません。英語を話すのを躊躇してしまう理由には、

1)文法や言い回しの間違いを犯したくない

2)外国人を前に緊張してしまう

3)発音・アクセントが気になる

などがあげられます。

お気付きの通り、どの理由も人前で恥をかくのを恐れる気持ちが根底にあります。英会話力を向上させるには、とにかく場数を踏んで慣れていくに限ります。しかし、話すことを躊躇してしまうようでは前途多難です。一見ディスアドバンテージに思える前出の理由ですが、そのうちのひとつにはアドバンテージになる可能性が潜んでいます。それは、どの理由でしょう?答えは、3)です。

フランス訛りの英語はセクシー?

著者が学生時代に留学していたアメリカの某大学での出来事です。外国語学科には、それぞれの言語にティーチングアシスタント(略してTA)と呼ばれるネイティブスピーカーが従事していました。例えば、日本語学科には日本から来た日本語教師の資格を持った人がいて、教授の雑務の手伝いをしたり、生徒の学習の手助けをしたり、ときには実際に授業を受け持つという具合です。フランス語学科には、フランスから来た若いフランス人男性がTAを努めていました。さて、このフランス人TAのTですが、フランス語を学ぶアメリカ人女子学生から絶大な人気を誇っていました。どんな美貌の持ち主かと思いきや、彼は映画俳優やモデルほどイケメンではありませんでした。好みの問題はあるにせよ、ごく普通にイケてる男性(著者の周りの友人たちの言葉を借りれば、いわゆる中の上ぐらい)でした。人気の理由を探ってみたところ、彼の人気の秘密が彼の英語にあることが分かりました。なんでも、『フランス語訛りの英語が、たまらなくセクシー』なのだとか。実に、彼のフランス語訛りの英語が、彼の評価を底上げしていたのです。

トム・クルーズもメロメロになったスペイン語訛りの英語

世界で最も有名な映画俳優のひとりといっても過言ではないトム・クルーズ。彼が以前、映画女優のペネロペ・クルスと恋人同士だったことを覚えている方も多いのではないでしょうか?ペネロペ・クルスと言えば、スペインを代表する美人女優。アメリカで勉強していたこともあり、英語を駆使して数々のハリウッド映画に出演しています。ふたりは映画『バニラスカイ』で共演し、交際に発展しています。一説によると、トムがペネロペに恋に落ちた理由のひとつに、彼女のちょっと舌足らずなスペイン語訛りの英語があげられるのだとか。英語ネイティブのトムからすると、スペイン語訛りで話すペネロペが可愛らしく感じられたとかで、当時はとにかく彼女にメロメロだったのです。ペネロペが狙ってスペイン語訛りを強調していたのかはわかりません。同性からは、「ぶりっこだ!」、「あざとい!」などの厳しい意見も聞かれましたが、トムの他にも同じように思う男性が少なからずいたと記憶しています。

ハリウッド俳優にも英語に訛りがある

近年では、非英語圏出身の俳優・女優も数多くハリウッド映画で活躍しています。ソフィー・マルソーやジュリエット・ビノシュ、ジュリー・デルビーなどは、アメリカでも知名度が高いフランス人女優です。テレビドラマの『ハンニバル』でレクター博士を演じたマッツ・ミケルセン、『ゲーム・オブ・スローンズ』に出演中のニコライ・コスター=ワルドーはともにデンマーク人。そして、言わずと知れた日本人俳優の渡辺謙や真田広之も、日本語訛りのある英語でハリウッド映画やドラマで好演しています。

著者の周りの英語ネイティブに言わせると、帰国子女や英語圏で生まれ育っていない限り、やはり非ネイティブには多かれ少なかれ訛りがあるそうです(中には言われなければ気付かない人もいますが)。しかし、私たちが思っているほど訛りは気にならないそうです。訛りの有無より内容が重要で、相手に通じていれば問題はないのだとか。非ネイティブのハリウッドスターたちに共通しているのは、みんな訛りがあっても自信を持って英語を話していることでしょう。訛りがあるからこそ味があり、魅力が増すこともあるのです。

おわりに

短所と思われがちな英語の訛りも、ときには長所になることもあると分かれば、俄然勇気が湧いてきませんか?わたしたち日本人も、訛りがあっても、たどたどしくても、外国人の日本語を一生懸命話す姿勢には好感が持てますよね。それどころか、『訛りフェチ』は世界中に一定数必ず存在すると確信しています。アクセントや訛りを気にしている方には、これを機に羞恥心や自意識を捨て、是非堂々と『日本語訛りの英語』を話すことをお勧めします。

著者の留学先のフランス人TAや、かのトム・クルーズを夢中にしたペネロペ・クルスのように、あなたの『訛りのある英語』が立派なモテ要素となって、誰かの心をわしづかみにする日がくるかもしれません。

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written by: Olivia

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